2021-8-26
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全身疾患と歯周病
いつもブログをご覧になってくださっている皆さんご無沙汰しております。
また、今日初めてブログをご覧になっている皆さん初めまして。
むらまつおとなこども歯科院長の村松輝晃です。
気づいたら8月もあとわずかですね。
むらまつおとなこども歯科も開院から3ヶ月が経とうとしております。
おかげさまで多くの患者様にご来院いただき、
お口の健康をサポートさせて頂いております。
至らぬ点も多々あることと存じますが、
患者様の喜ぶ顔を見るのが何よりの励みとなっております。
今後ともむらまつおとなこども歯科を何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、久しぶりとなったむぅブロですが、
今日のテーマは題名の通り、全身疾患と歯周病についてです。
歯周病はお口の病気でしょ?全身のことは関係ないじゃん!
そう思われる方も多いかもしれません。
ですが、歯周病は身体の中のさまざまな状態とも関連しているため、
身体へも大きな影響を及ぼします。
歯周病と関連があると言われている症状をいくつか紹介しますね。
①糖尿病
糖尿病は血糖を下げるホルモン(インスリン)が足りなくなったり、
うまく作用しなくなることで、高血糖が続く疾患です。
血糖値が高い状態が続くと様々な合併症が起きやすいとされており、
歯周病は糖尿病の合併症として捉えられています。
糖尿病の人は糖尿病でない人に比べて歯周病になるリスクが高いという報告や
歯周病の治療によって歯茎の炎症が改善するとインスリンが働きやすい状態になって
血糖値が改善する可能性があるという報告もあります。
②心疾患
心疾患は食生活や運動、ストレスなどの積み重ねが引き起こす生活習慣病の1つです。
歯周病のある人はない人と比べて心疾患を発症するリスクが高いことが報告されています。
③早期低体重児出産
妊娠中の女性で歯周病の人は低体重児出産や早産する確率が高いことが報告されています。
妊娠中の女性はつわりによって口腔衛生が不良になりやすかったり、
ホルモンバランス、妊娠期特有の歯周病原菌の発現などが影響し
歯周病にかかりやすくなります。
今年の7月から始まった妊婦健診をぜひご活用ください!
④誤嚥性肺炎
加齢等により、生理的機能が衰えると自らの唾液や食べ物が誤って前に入り、肺炎を起こしてしまいます
これを誤嚥性肺炎といい、唾液中に含まれる細菌が主な原因です。
高齢、認知症、脳血管障害、手術後など食べ物の飲み込みを
うまく行えない人は特に注意が必要です。
⑤骨粗鬆症
長年の生活習慣などにより骨が弱くなる病気です。
全身的に骨が弱くなると歯を支える歯周組織にも影響があると考えられています。
一方で歯周病は歯を支える歯周組織を破壊する病気です。
歯槽骨が弱くなると歯周組織の破壊が進みやすくなるため
骨粗鬆症は歯周病を進行させる一因と間がえられています。
以上のように、歯周病はお口の中だけでなく、全身にも影響を及ぼすため、とても怖い病気です。
日頃の歯磨きの徹底と定期的な検診を行い、口腔内環境を改善することが非常に大切です。
東浦和の歯医者さん
むらまつおとなこども歯科
院長 村松 輝晃