2021-9-7
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指しゃぶりはいつまで見守る?長引いたその影響は?
ブログをご覧の皆様ご無沙汰しております。
むらまつおとなこども歯科院長の村松輝晃です。
9月に入って、今までの暑さが嘘のように涼しい日が続いていますね。
もう秋なんですね〜。
むらまつおとなこども歯科が開院して3ヶ月が経ちました。
あっという間に時が過ぎている感じです。
当院のモットーは知らなかったことを知ってもらうことです。
虫歯のこと、歯周病のこと、歯並びのこと、ちゃんと知らないことって実は多くないですか?
それを伝えて、どうするかを考えてもらうことが大切だと考えています。
ということで、久しぶりのむぅブロのテーマは指しゃぶりです。
それでは張り切ってどうぞ。
指しゃぶりはいつから始まるの?
指しゃぶりは生後2〜4ヶ月の赤ちゃんはほとんどがしています。
しかし、最初にするのはもう少し前からです。
お母さんのお腹にいるころから指しゃぶりしている様子が超音波により確認されています。
産まれてきた赤ちゃんに必要な栄養は母乳からもらうため、吸うことがとても大事なのです。
お腹にいる時からすでにそのことが紫衣然と分かっているようです。
最初の指しゃぶりは母乳を吸うための準備とも言えます。
指しゃぶりが盛んな時期を過ぎた生後5ヶ月頃からは指だけでなく、手に取ったものを口に入れようとします。
これはお口の中の感覚が鋭いため、対象の形などを確認するためです。
このような遊びは赤ちゃんにとっていい刺激となりますので清潔なものや安全なものでやらせてあげましょう。
子どもの歯並びに影響する長期の指しゃぶり
指しゃぶりが続くと歯並びが悪くなることはご存知でしょうか?
ある調査によると2歳で指しゃぶりが続いている子どもは約1/5未満だったそうです。
また2〜3歳で指しゃぶりをやめると、それよりも前に指しゃぶりをやめていた子どもの歯並びと比較しても、その後あまり変わらないというデータがあります。
この結果から、3歳頃までに指しゃぶりをやめることができれば歯並びへの悪影響は少ないと言えます。
逆にそれ以降も指しゃぶりが続いてしまうと上の前歯が傾斜して出っ歯になり、前歯で咬めなくなる恐れがあります。
この歯並びになってしまうと上の歯と下の歯の隙間に舌を出して遊ぶことこと覚えてしまい、それを繰り返している子どもを見かけることがあります。
この遊びが習慣化すると余計に出っ歯になっていきます。
また、指しゃぶりが長期化すると吸う筋肉の影響により前歯だけでなく奥歯の歯並びも傾いてしまいます。
指しゃぶりへ対応し始めるタイミングは?
3歳までの指しゃぶりは生理的なものとしてそっと見守るようにしましょう。
3歳を過ぎると保育園や幼稚園に通うことにより生活環境が大きく変化します。
友達との集団生活において新しい興味がわいてくる頃です。
指しゃぶりの回数が自然に減ってくることが期待できます。
ですがその反面、新しい環境に馴染めず不安でストレスを溜めてしまう子どももいます。
結果、今までよりも指しゃぶりに依存してしまいます。
その場合は指しゃぶりの行為に注目するのではなく環境を見直し、子どもの不安やストレスを取り除き変化を観察してください。
3~5歳の間に指しゃぶりの頻度が減っているようであればあまり神経質にならず成長を見守りましょう。
5歳を過ぎてもよく指しゃぶりをしている場合は、その後永久歯の歯並びに影響がでるため家族やかかりつけの歯医者さんのサポートが必要です。
この年齢になると指しゃぶりが恥ずかしいと自分でも思っていてもどうしてもやめられなくなっている場合があるので、子どもの性格や生活環境を考慮した支えが必要です。
例えば2、3日の中の1日だけでもやらずにできたらノートにスタンプを押したり、カレンダーにシールを張ったりします。
なるべく実現が可能なハードルを設定してそれがクリアできたということが目で見てわかるようにしてあげましょう。
その積み重ねが子どもの自信へとつながり、指しゃぶりからの卒業へと後押しになると思います。
哺乳をするため赤ちゃんにとっては「吸う」ことはとても大事なことです。
その生理的な行動の延長が子どもにとって安心やストレスの緩和になることも事実です。
ですが時期によっては子どもが指しゃぶりから卒業できるようにお手伝いが必要です。
ただ叱るのではなく一緒に乗り越えれるようなサポートをしていきましょう。
東浦和の歯医者さん
むらまつおとなこども歯科
院長 村松輝晃