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2021-6-24


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歯並び矯正のお話

むぅブロをご覧の皆さんこんにちは。

むぅブロってなんだよ!と思ったむぅブロ初心者の皆様はじめまして。

むぅブロとは、ちょっとお節介な院長によるお口の豆知識情報発信ブログのことです。

今日は休診日ですが、今シーズン最後の歯科検診に行ってまいります。

それについてはまた追記するとして、今回のトピックは歯並び矯正です。

皆さん、歯並び矯正と聞いて何をイメージしますか?

高いやつだよね。100万くらいする?

歯を抜くんじゃないの?

ギラギラした装置が何年もくっついてるあれ?

なんだか痛そう、、、

そんな声を聞くことも少なくありません。

ではそんな歯列矯正がなぜ必要になるのでしょうか?

もちろん全員が必要な治療ではないです。

とは言え毎日診療をしていると、

歯並び矯正をしておけばもっとお口の環境が良くなるだろうな〜

と思う方はたくさんいらっしゃいます。

ご自身では気づかないだけで、歯科医師の観点からは歯並び矯正が必要な方は

結構な確率でいらっしゃるのです。

歯並びは、見た目はもちろんですが、お口の健康にも大きく影響するといことをご存知ですか?

歯並び矯正は、見た目をよくするだけではなく

歯の噛み合わせも一緒になおします。

その噛み合わせというのがとても重要で、大人になってからなおすのはすごく難しいんです。

ですから当院では、大人の歯に生え変わる時期から将来の歯並びを予測し、

もし歯並びが悪くなる可能性がある場合は、早い時期からの矯正をお勧めしています。

では、早い時期からの矯正をするメリットについて少しお話ししたいと思います。

矯正治療は一般的に、Ⅰ期治療とⅡ期治療に分けられます。

Ⅰ期治療が今回の話にも上がる小児期における矯正治療で、

Ⅱ期治療が永久歯の生え揃った頃以降に行ういわゆる本格矯正(ワイヤー矯正)というものです。

ではなぜこのⅠ期治療とⅡ期治療を分けているのでしょうか?

・Ⅰ期治療

小児期はまだ顎などの骨の部分が成長中なので、

上手く成長を誘導してあげることによってその分のスペースなどを確保しやすくなります。

歯を抜くリスクが少なくなると言われているのはこのためです。

ただ成長も都度確認しながら治療を行いますが、

こうなって欲しいというところまで成長が進むかは個人差があります。

・Ⅱ期治療

永久歯が生え揃い、骨の成長も止まっていますので、今ある骨のスペースに歯を並べていくという治療になります。

骨の成長は見込むことが出来ませんので、スペースが足りない場合は抜歯などの処置をご提案させていただくことがあります。

この様に、Ⅰ期治療とⅡ期治療では治療の目的に大きな違いがあります。

では話の本題に戻って、小児矯正を行うことによってどの様なメリットが考えられるのでしょうか?

上にも書きましたが、小児矯正では骨の成長をコントロールする幅があるので、抜歯の可能性を少なくすることが出来ます。

ただこう書くと、「抜歯=悪いこと」と捉えられてしまうことが多いのですが、決してそうではありません。

食事などで物を噛む時に、歯には自分の体重程の力が掛かっていると言われています。(力を入れて食いしばっているときにはその倍以上の力が掛かっているとも言われています。)

その噛む力を分散させるときに、歯の本数が多く残っているとその分1本の歯に掛かる力が少なくて済み、

結果として歯を長持ちさせることに繋がります。

成人の矯正治療で絶対に非抜歯で治療しますという文言を目にすることもあります。

確かに歯を並べるだけであればそういった治療も可能だと思いますが、先程述べたように、上下でしっかりと噛み合った状態になっているかどうかに関しては少し疑問が残るのではないかと思います。

しっかりと噛み合っていなければ、歯が多く残っていても結局噛んでいる部分にだけ力が掛かってしまいますので、歯の長期安定という意味では難しくなるのではないかと思います。

こういった観点から小児矯正では、今現状の成長過程から将来歯が並ぶスペースが足りなくなってしまいそうなお子さんに関して、骨の成長を促すことによって歯が並ぶスペースを確保してあげるというのが一番大きなメリットではないかと思います。

乳歯と永久歯では本数も歯の大きさも異なりますので、

小児期の時点で歯がデコボコになっているという場合はスペースが足りなくなる可能性が高いので、一度検査を受けてみるのもいいのではないでしょうか。

もちろんその他にも気になることがある場合は、相談だけでも構いませんので一度お越しいただけたらと思います。

東浦和の歯医者さん

むらまつおとなこども歯科

院長 村松輝晃


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